日本選手権決勝直前スペシャル サントリー×神戸製鋼 過去全戦歴から決勝を考察! | ラグビージャパン365

日本選手権決勝直前スペシャル サントリー×神戸製鋼 過去全戦歴から決勝を考察!

2013/02/22

文●大友信彦


日本選手権決勝は24日(日)国立競技場で行われる。

サントリーが勝てば3年連続6回目の優勝であり、トップリーグと合わせた2冠独占は2季連続の快挙。神戸製鋼が勝てば、最多記録を更新する11年ぶり10回目の優勝となるが、前回の優勝というのが、よりによってサントリーが相手、それも引き分けで両者優勝という熱戦だった。実はこの両者には、数々の因縁があるのだ。

 

1990.1.8 花園 神戸製鋼 28-15 サントリー 社会人大会決勝

神戸製鋼とサントリーが初めて公式戦で対戦したのは1989年度の全国社会人大会決勝。神戸がV2を達成したときだった。

このとき両チームは、神戸が平尾誠二主将、サントリーが土田雅人主将と、同志社大の同級生同士。試合前のトスでは、お互いにグーを出し続けて、いつまでも決着がつかず、レフリーに「いい加減にしろ!」と怒られた…というエピソードも生まれた。

平尾は「試合前のトスではグーしか出さない」ことで有名だったが、それは「相手に勝たせれば、ボールを取るのか陣地を取るのかで、何を考えているか手の内に見当がつく、もしも、わざと負けてくるなら、こっちに選ばせようとしているわけで、それも情報になる」から。

それを知っていた土田は、手の内を悟らせまいと、わざと同じ「グー」を出し続けた……。

試合は神戸製鋼が28-15で完勝。平尾自身、後にV7を振り返って「一番勢いがあった年やったね」と話したのがこのシーズンだった。

 

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